電気の節電にもなる!?シャットダウンとスリープの違い

みなさんはパソコンを使い終わった後、毎回『シャットダウン』してますか?

パソコンを終了するときメニューには、シャットダウン、スリープ、休止状態などが表示されていますよね。

どういう時にスリープして、どういう時にシャットダウンすればいいのか…あまりわからないという人も多いのではないでしょうか。

今回はパソコンのシャットダウンやスリープ、休止状態の違いを紹介していきます。

スリープとは

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スリープとは、パソコンの省電モードのこと。

一定時間パソコンを触らないでいるとパソコンの画面が暗くなり、電力消費を抑える為、その時使用していたプログラムやデータを『メモリ』に残したままスリープ状態になる。作業開始時にはキーボードのキーを押したり、マウスを動かすだけで、すぐに起動状態になる。

【メリット】

・お手軽に消費電力を抑えてくれる。

・再起動時にかかる電力が少なくて済むのでパソコンに負担がかからない。

・使用中だったファイルやデータをメモリに残していてくれるので、起動時にその状態から始めることができる。

【デメリット】

・完全に電源を落としているわけではないので、消費電力がかかる。

・停電などで電源が強制的に落ちた場合、スリープ前に使っていたファイルやデータが失われてしまう可能性がある。

・スリープだけで過ごしているとパソコン内に処理しきれない「ゴミ」が溜まって、処理が遅くなるなどの問題が起こる。

休止状態とは

休止状態

休止状態とは、その時使用していたプログラムやデータを保存してパソコンの電源を切る機能のこと。

スリープ状態とは違って使用していたデータを「HDD」に保存してくれる。

【メリット】

・使用していたデータを「HDD」に保存してくれる。よって停電など急に電源が落ちた時にも安心。

・メモリを起動していないので、スリープより消費電力を抑えることができる。

・使用中だったプログラムやデータをHDDに残していてくれるので、起動時にその状態から始めることができる。

【デメリット】

・スリープ状態に比べると、再度起動時に少し時間がかかる。

・休止状態だけで過ごしているとパソコン内に処理しきれない「ゴミ」が溜まって、処理が遅くなるなどの問題が起こる。

シャットダウンとは(完全なシャットダウンと簡易なシャットダウン)

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シャットダウンとはその時使用していたプログラムやファイルはもちろん常駐のプログラムも全て終了して、パソコンを終了させることである。

(Windows8以降のパソコンではシャットダウンに加えて、「復帰時の高速化に関わる機能だけは終了しない」『簡易なシャットダウン』機能がある。Windows10では、シャットダウンは高速化に関わる機能だけ終了しない『簡易なシャットダウン』というのがデフォルトの設定になっている。)

【メリット】

・完全にパソコンの機能を落とすことによって、電力がかからない。

・完全にパソコンの機能を落とすことによって、パソコンをリフレッシュさせることができる。

・『簡易なシャットダウン』では復帰時、高速化に関わる機能によって完全なシャットダウンより起動に時間がかからない。

【デメリット】

・起動時に時間がかかる。また電気代もスリープや休止状態よりかかる。

・『簡易なシャットダウン』では、デフォルトで完全にはシャットダウンされていない。完全にシャットダウンしたい時には「Shift」を押しながらシャットダウンをする、もしくは設定を変える必要がある。

・『簡易なシャットダウン』の場合、シャットダウン時にも消費電力がかかる。

・長期間にわたって『簡易なシャットダウン』状態だと、パソコンの寿命が短くなる可能生がある。

【まとめ】

パソコンを1時間程度で頻繁にシャットダウン、再起動を繰り返すと、パソコンに負担が掛かりますし、消費電力も大きくなります。

1時間程度で再度パソコンを使うのであれば、スリープや休止状態が、パソコンの負担もなくお勧めです。

ただ、夜寝る際などにはシャットダウンすることをお勧めします。Windows10の場合ですと、シャットダウンを選んでも高速復帰に関わる機能だけは動いているので、パソコンが完全に休まっていません。

せめて1週間に1回程度は完全にシャットダウンして、パソコンをリフレッシュさせてあげましょう。パソコンを完全に休ませることでパソコンの寿命も延びてくると思います。